『和』のイメージが強い古都京都の食文化は意外と…
- コラム
- 2017年6月26日
歴史ある京都の『食』と言えば?
日本の古都、歴史ある京都の『食』と言えば、『京野菜』や『京料理』『おばんざい』など、やはり『和食』のイメージが強いのではないでしょうか?
『おばんざい』という言葉の意味
旅行や出張等で京都に行ったらぜひ食べたいものは?
と言うと、やはり『おばんざい』という方も多いのではないでしょうか。
実はこの『おばんざい』とは、いわゆる『おかず』のことで、京都の一般家庭で作られてきた家庭料理・お惣菜のこと。
それゆえ、地元京都民は普通に『おかず』と言い『おばんざい』という言葉はあまり使わないと言います。
また、この『おばんざい』という言葉を嫌う地元の方もいらっしゃるようです。
ただ、他県とは異なる京都独自の伝統的な食材・技法・味付け等がされていることから、他県民からするとやはり『おばんざい』なのかもしれませんね。
そんな京都民はパンが大好き!?
『おばんざい』をはじめ『京野菜』や『京料理』など、やはり『和食』のイメージが強い京都ですが、実はパンの消費量、菓子パンの消費額が日本一!
さらに、人口10万人あたりのパン屋店舗数も全国第2位という実績も!
意外ですよね…
そうなんです、実は京都民はパンが大好きなんですね~
(詳細は、京都民のソウルフード ?『パン・サンドイッチ』で)
京都民はラーメンも大好き!
しかも、天一のようなコッテリ系が…
そう言えば、パンだけではなく、京都民はラーメンも大好き!
しかも、コッテリ系が…
意外ですよね…
全国に展開するラーメンチェーン店の天下一品(天一)は、京都が発祥で総本店も京都にあり、京都民のソウルフードと言っても過言ではないという話を思い出しました。
伝統的な『古都京都』、和食・日本料理の代表的な『京料理』というイメージを与えつつ、ある意味そのイメージとは相反するようなパンやコッテリ系ラーメンも大好きというそのギャップは、京都食文化の多様性を表しているような気がします。
食文化の多様性と古都京都ならではの歴史的変遷
平安時代から侍の時代、そして西洋文化が伝わり『和』と『洋』の様々な食文化が溢れている現在。
そのような時代の流れの中で『消えていくもの』『融合されるもの』、そして『生き残るもの』がありますが、それら日本食文化の歴史的変遷を『古都京都』は全て見てきているんでしょうね。
つまり『古都京都』とは言いますが、それは決して古き時代のものだけではなく、新しい時代のものまでを含め、その全てを。
そう考えると『伝統』や『和』というイメージが強く、京都民はそれらを重んじているにも関わらず、『パン』や『コッテリ系ラーメン』も好きというその多様性は、その地に住む京都民に食文化の歴史的変遷がそのまま受け継がれているという、その表れなのかもしれません。