出典:wiki~三輪素麺

そうめん発祥の地、奈良県三輪地方のソウルフード『三輪そうめん』

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そうめん発祥地の奈良県三輪地方『三輪そうめん』

暑い日が続きますね。
辛いものを食べることで発汗作用を促したり、食欲を湧かせるのも良いですが、たまには素直に、涼し気なものを食べたいと思います。

そんな時にぴったりな麺料理と言えば、やはり冷たい素麺(そうめん)。

奈良県桜井市を中心とした三輪地方は、そうめん発祥の地とも言われ、この三輪地方で生産され特産品となっている素麺が『三輪そうめん』である。

『日本三大そうめん』の一つでもあり、兵庫県の揖保乃糸(いぼのいと)、香川県の小豆島そうめんに並ぶ、日本を代表する素麺だ。

細いながらもコシがあり歯ごたえの良い素麺

三輪そうめんの特徴は、その細さと、細いながらもコシがしっかりとあり、独特の歯ごたえの良さを持っているところ。

三輪そうめんは『手延べ製法』によって作られている。
『手延べ製法』には技術が必要で手間と時間もかかるが、その分、コシが強く煮崩れもしにくい素麺が出来上がるという。

また、2~3年寝かせ熟成させたものは、さらにコシが強くなるため高級品として取り扱われている。

そうめん発祥の歴史

奈良県桜井市を中心とした三輪地方は、そうめん発祥の地とも言われる。

記録として残っているものによると、710年に素麺の原型にあたると考えられる『麦縄』という麺の記述があり、その後800年頃に起きた飢饉の際に、三輪山大神神社の関係者が保存食として作った、小麦をひき、棒状に練り乾燥させた縄(あるいは糸)のようものが、そうめんの始まりと言われる。

年数には様々な記述を発見したため、大よその800年頃としているが、それでも1200年近くの歴史を有している。
そういう意味で素麺は、三輪地方に留まらず、日本の誇るべきソウルフードと言えるだろう。

ところで、そうめん・冷麦・うどんの違いって何?

その違いの基準は麺の太さにある。

日本農林規格の基準となる太さは、

そうめん:直径1.3ミリ未満

冷麦:直径1.3ミリ~1.7ミリ未満

うどん:直径1.7ミリ以上

と定義されている。

暑い時には、冷たいそうめんですっきり。寒い時には、温かいそうめん(にゅうめん)で心もほかほかに。
暑い時も寒い時も年中、飲んだ後に食べる〆の素麺に、心が癒されるような気がするのは私だけだろうか?
(ちなみに、ラーメンやうどんも美味しいのだが、夜中に食べる時は必ず葛藤するし、翌朝はほぼ間違いなく後悔する…)

※にゅうめんとは、ゆで上げた麺に熱いつゆをかけて、あるいはつゆ、出汁、味噌汁などで煮込んで食べるもの。

三輪そうめんを流しそうめんで

現在、『世界流しそうめん協会』がプロデュースしているイベント『スゴい!流しそうめん』が開催されている。

その内容は、国の登録有形文化財でもある奈良の老舗料亭『菊水楼』の3階から、三輪そうめんを流すというイベント。

開催期間は、2016年8月1日~29日まで
※火・土・日曜、祝日を除くのでご注意!

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