大阪ソウルフード『たこ焼き』のルーツは『明石焼き』?

  • コラム

たこ焼きのルーツは明石焼き?

先日、大阪のソウルフード『たこ焼き』と、同じく関西の兵庫県明石市のソウルフード『明石焼き』を取り上げたが、その際に色々調べたところ『たこ焼きのルーツは明石焼きにある』という説をみつけた。

ラジオ焼き?ちょぼ焼き?

さらに調べてみると『明石焼き』の他『ラジオ焼き』『ちょぼ焼き』という名前が出てきた。

諸説あるが、あくまでも個人的な理解としてまとめてみると、

一番古くは、粉もの(粉もの料理の起源は、安土桃山時代の千利休が、茶会の茶菓子として好んだという『麩の焼き』)から始まり、

→ちょぼ焼き(お好み焼きのように、まだ丸くない)

→ラジオ焼き(ちょぼ焼きをルーツに、牛スジ肉やコンニャク等を具材に入れ、丸く焼いた粉もの料理)

→最後に、明石焼きに入っている『タコ』にヒントを得て、コンニャクの代わりにタコが入り『たこ焼き』が誕生

という流れ。

流石、大阪商人!たこ焼きは、明石焼き・ラジオ焼き・ちょぼ焼きの良いとこどり

この流れからすると、たこ焼きのルーツは『明石焼き』にあるという言い方もできるし、『ちょぼ焼き』『ラジオ焼き』にあるとも言える。

その丸い形に着目すると、そのルーツはやはり『ラジオ焼き』にあり、形はさておき、粉ものという具材だけに着目するとそのルーツは『麩の焼き』『ちょぼ焼き』にあると言える。

ただ『たこ焼き』というそのネーミングや、現在における具材の主役となる『タコ』に着目すると、そのルーツとして『明石焼き』は、やはり外せないだろう。

このような様々なものからヒントを得て、それを吸収しながら一つの商品を作り、さらにそれをしっかりとヒットさせる。
さすが『浪速のあきんど』『大阪商人』ですね。勉強になります。

※ちなみに『明石焼き』は地元では『玉子焼き』と言われるように、その生地は卵がメイン。つまりそのルーツは『粉もの』とも異なり、独自のルーツを歩んでいる。(詳細は明石観光協会公式サイトに記載あり。)

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